チロルのブログ

平凡な主婦が時に役立つこと、時にあまり役立たないことを綴ります

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平凡でささやかな毎日を守りたい

私は母に触れることが出来ません。

カウンセラーの先生曰く、親子関係が上手く行っていない人

あるあるらしいのですが、

母に触れることが出来ません。

 

きっと、怖いのだと思います。

もし、誤って触れてしまって母から拒絶されたり

嫌な態度を取られたら。。。そう思うと怖くて触れられません。

大人になってもまだそんなことを思うなんて、バカバカしい

と思うのですが、

逆に大人になったからこそ、そんな自分んも受け入れることが

出来るようになりました。

無理して関わって傷付くのなら、自分を守るために関わらない。

それが出来るようになりました。

以前、母が腕の骨を折ってとても不便そうにしていました。

助けてあげたほうがいいな。ということは分かっていても

体が動きませんでした。

でも、それでいい。

身内は私一人ではありません。

他の家族に助けてもらえばいいと思いました。

 

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母のようになりたくない反動

 

幼い頃、母と買い物に出かける

と母はいつも自分のペースで歩いていました。

私は母に置いていかれないように、必死に小走りで追いかけます。

やっと追いついても、スタスタ歩く母にはすぐに

置いていかれてしまいます。

母に少しゆっくり歩いて欲しいというと、

鬼のような顔をして振り返り「じゃあ、付いてこなくていい!!」

と強い口調で言いました。

私を捨てたかったんでしょうか・・・

これ、なんで覚えているかというと、何度もこのやり取りを

繰り返したからです。

「付いてくるな!」というくせに、じゃあ留守番させてくれるかというと

そいういう選択肢は母の中にはなくて、

毎回外に連れ出されて、同じ目に合うのです。

 

 

 

私は今でも早く歩くのが苦手です。

夫からも遅い~と苦情が入りますが、それでも夫はゆっくり

私の歩調に合わせて歩いてくれます。

ただそれだけですが、すごく嬉しい。

 

 

娘と出かけるときは必ず手をつないでゆっくり歩きます。

娘の小さな手から伝わる温かさや

何の心配もせずに娘の歩調でゆっくりと歩くこの時間が大好きです。

たまに、「疲れた~、抱っこして」と甘えてくれたりします。

娘とのスキンシップは嬉しいので、

「抱っこして」と言われたら、大歓迎で抱っこします。

重すぎるし、長距離は歩けなくなってしまったけれど。

娘が「もういいよ。」と言ってくれるまで、

手をつないだり抱っこしたり、抱きしめたりできたらいいなと思います。

 

温かな場所で居られるように

 

私は実家が好きではありません。

心休まる場でもないですし、居心地の良い場所では

決してありません。

娘が父の事が大好きで、「じぃじに会いたい」と言うので

時々連れていきますが、そこにはもれなく母も居て

うんざりした気持ちになります。

でも、カウンセラーさんからのアドバイスで母との

物理的な距離は勿論、心理的な距離を取ることで

ずいぶんと気持ちが楽なりました。

帰省は短時間、泊まることは殆どなくなりました。

 

けれど、時々「実家が一番好き」や「母とランチした」

「母に子どもを預けた」なんて話を身近な人から聞くと

すごく羨ましくもあります。

 

子育ての悩みを母に相談出来たら、どんなに楽だろう。

母に子どもを預けて自分の時間が持てたらどんなにいいだろう。

母に何も相談できないし、頼ることすらできない。

死んでるわけじゃない。

生きてるのに・・・

 

ここはいくら考えてもどうすることも出来ません。

 

けれど、今から先の未来は変えていける。

私の実家は居心地の良い場所ではないけれど、

今度は私がいる場所が実家になる人がいる。

 

そんなこと、まだまだずっと先だけど。

 

けれど、温かな家庭でいたい。

今の平凡をずっと守っていきたい。

「お家が大好き!」「ママとパパが大好き!」

娘が無邪気にそう言ってくれるこのささやかで平凡な

毎日を守りたい。

 

これから先、何か嫌なこと悲しいことがあったとしても

家に帰るとホッとする、落ち着く

そんな場所でありたい。

 

夫を大切に。

娘を大切に。

そして自分を大切に。

 

この平凡な毎日に感謝しながら

生きていきたいと思います。