チロルのブログ

平凡な主婦が時に役立つこと、時にあまり役立たないことを綴ります

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子育てを通して自分の心を癒す

自分にちゃんと子育てが出来るのだろうか。

不安が沢山ありました。

今でも。

毎日手探り状態。

温かな母との記憶があまりない私にとって、

母親とは一体どんな存在で、どんな意味を持つものなのかが

私にはよく分かりません。

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義両親

 

私は母との温かな記憶がありませんが、

夫は違いました。

私とは違い夫は温かな家庭で育ちました。

愛情深く優しい人です。

そんな人だから、こんなにひねくれてしまった私と

結婚してくれたのだと思います。

そして私はそんな優しい夫を育ててくれた義両親が大好きです。

お二人はきっと普通の事をしているのかも知れません。

けれど、私にはそれが嬉しい。

寒い時期には風邪をひかないように気を付けてね。と

温かい言葉をかけてくれたり、

何かあれば心配して連絡をくれたりと、本当の家族のように

接してくれ、温かい言葉を沢山かけてくれる。

帰省すれば沢山の美味しい手料理でもてなしてくれて、

私の事も娘の事もとても可愛がってくれる。

自分の実家より温かな義両親のいる家の方がずっと心が休まる。

とっても温かで居心地のいい場所。

 

娘にしてあげたいこと

 

私は娘の髪を結うことが大好きです。

母からは娘を見るたびに、夏は「髪が長くて暑そう。汗疹の元だ!」

冬は「髪が長すぎて風邪を引く」と言われ、

娘の髪を切るようにずっと言ってきます。

けれど、娘の子育ては私がしています。

母の子はありません。

 

 

私は髪を結ってもらいたかったし、長く伸ばしたかった。

ずっとそうしてもらいたかった。

「今日はどんな髪型にする?」

との私の問いかけに、「三つ編み!」「うさちゃんヘア!」

と嬉しそうに答えてくれる姿がすごく嬉しい。

長い髪に憧れがあったので、娘の髪もずっと伸ばしています。

でも押し付けないようにというのは気を付けています。

今は長い髪が好き!と言ってくれているけれど、

いつか短くしたいと言ってきた時には娘の望むとおりに

短く切ってあげたいと思います。

それまでの時間を大切に過ごしたいと思います。

 

周りからは、毎朝大変でしょ?や面倒くさくない?と

聞かれたりするけれど、

私は毎朝幸せです。

娘の髪をとかし、ヘアアレンジする。

その、完成した姿をみた娘の嬉しそうな顔を見る。

多くの人にとっては当たり前の毎日でも

私にとっては幸せな瞬間。

心がホッと満たされたような気がします。

 

 

 

お弁当のトラウマ

 

詳しいことはよく覚えていませんが、

私が通っていた幼稚園は時々おお弁当の日がありました。

私は仮面ライダーが描かれたアルミのお弁当箱を使っていました。

けれど、

私はこのお弁当箱が大嫌いでした。

誰がどう見ても男の子のお弁当箱。

可愛さのかけらもないし、何なら色合いもすごく悪い。

どういった経緯で母がそれを手にしたのか

分かりませんが、おそらくセール品か何かの景品だったのかも

知れません。

 

そして、次に思い出すのはお弁当の中身。

おそらく年少のころから変わらずそのお弁当を

持参していたのだと思います。

けれど、私が周りが見えるようになったのが年長になってから

だったのだと思います。

ある日のお弁当の時間、隣の女の子のお弁当を見て

衝撃を受けました。

彼女はとっても可愛い赤いスヌーピーのお弁当箱を持ってきて

いました。

中身は卵焼きやプチトマトなどカラフルで可愛いいお弁当でした。

私はびっくりして「それ、お店の人が作ったの?」と

尋ねました。

すると「お母さんだよ」と答えました。

なぜなら、私のお弁当は

日の丸ご飯に大きな茶色い芋天が二枚入っているだけの

お弁当だからです。

まるで戦時中のお弁当です。

いや、戦時中でももっとましなお弁当を食べていた人は

いたはずです。

 

お弁当のワクワク感を知らない

 

私は小学校の給食が始まるまで、食べることが嫌いでした。

母の料理は全然美味しくないし、

お弁当に至っては開けると「がっかり」しかないからです。

色味のないお弁当。

入っているのは冷たい芋天。しかもいつ揚げたものなのか不明。

誰がどう見ても美味しくなさそう。

 

ある日、担任から

「わぁ~あんたの弁当まずそう」とはっきり言われたことが

ありました。

今ではこんな担任頭おかしくて訴えられそうですが、

私が幼稚園児の時は普通に存在しました。

 

おにぎりの美味しさを知る

 

まだ、子どもが生まれる前、義実家に遊びに行くと

義母がお握りを握って出してくれました。

私は母の作ったこの世で一番嫌いでまずいお握りか

コンビニのおにぎりしか知らず、

人が握ったお握りを初めて食べました。

私はあまりの美味しさにびっくり!!

今でも、一番好きな食べ物は何ですか?

と聞かれたら迷わず

「義母のおにぎり!」

と答えると思います。

 

義母はよくお弁当を作ってくれます。

みんなで出かけるときにはお重に沢山のおにぎりとおかずを詰めて。

とびっきり美味しくて愛情のこもった義母のお弁当。

この世で一番おいしい食べ物だと私は思っています。

 

愛情込めて心を込めて作るお弁当

 

義母のお弁当も色どりはそこまでカラフルでは

ありません。

それでも、早起きして作ってくれたおにぎりや義母の手作りの

美味しいおかずが沢山詰まった

愛情弁当は家族みんなのお楽しみの時間でもあります。

そして今、今度は私が娘のお弁当を作る番が回ってきました。

 

勿論お弁当箱は娘と一緒に選びました。

中身は娘の大好きなものを沢山詰め込んだものを用意します。

娘の幼稚園はお弁当と給食が交互なのですが、

「毎日お弁当だといいのに」と言ってくれるほど

気に入ってくれます。

空になったお弁当箱を洗うたびに、今日も喜んでくれて

良かった。

その一つ一つが、あ~私は母とは違うんだという

免罪符を貰っているような気持ちがします。

 

 

私は娘の子育てを通して、記憶の中の幼い頃の自分を癒している

と思います。

これからも娘の事を大切に守りながら、

自分の心も癒していきたいと思います。