チロルのブログ

平凡な主婦が時に役立つこと、時にあまり役立たないことを綴ります

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母親との距離感(前編)

私は長い事母親との関係に悩んできました。

別に身体的暴力を受けたり、

食事を食べさせてもらえなかったりした訳ではありません。

けれど、良い関係を築けているとは到底思うことはできませんでした。

 

私の母はとても真面目です。

曲がったことが大嫌いだし、

自分にも人にも正しさを求めます。

空気を読むのが壊滅的に苦手で、

余計な一言を発し空気を悪くすることが多々あります。

人付き合いも苦手で、全部ひっくるめてとても変わった人だと思います。

 

そんな母から生まれてきましたが、

私は真面目というよりは合理主義。

1~10まですべてを網羅するよりも、大切なところをかいつまんで

ポイントを押さえることに重視します。

常に厳しく不機嫌な母と暮らしていたので、人の顔色が気になったり、

思ったことが上手く言えず、

他人とトラブルにはなりませんが、

いつも我慢して人付き合いするようになりました。

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独りぼっち



いつも私だけ家族の中でも浮いている

 

私は母から何度も「どうしてこんな子が生まれてきたのか分からない」

と繰り返し言われてきました。

私は母のように毎日コツコツを勉強するタイプではありませんでした。

勉強がそんなに好きではなかったので、

家ではテスト前しか勉強しない。

でも、その代わり授業中は絶対寝ない。

という自分ルールがありました。

家で勉強する姿を見ない母は当然、

成績は悪いものだろうと決めつけていました。

けれど、そんなに優秀ではありませんでしたがいつもテストは

中ぐらいの成績でした。

そんな私の姿をみて母は

「ずる賢い」

「真面目にやることをせずに悪知恵ばかり働く子」

と言い続けました。

 

私には5つ下の妹がいるのですが、

彼女はいつも母の言いつけをきちんと守るタイプでした。

真面目にコツコツやる人で性格も母によく似ており

とても気が合うようでした。

 

父は基本仕事が忙しく、子育てはほぼ母に任せきり。

母が言うことが全てなので、

気づけば、私一人家族の中で浮いているようになりました。

 

 

まずは否定から入る

母は私のやることなすことに全て否定的でした。

 

小学校低学年のうちは母が不器用なのでずっとヘルメットヘアでした。

とにかく、その髪型が嫌すぎて自分で手持ちの人形で練習したり

雑誌をみたりしてヘアアレンジを学びました。

高学年になってからは、自分で手入れをするからと頼み込んで

髪を長く伸ばすようになりました。

 

髪を長くすることも母はすごく嫌がりました。

そんなことするのは時間の無駄だと何度も言われました。

 

けれど、髪型を自分の好きなように出来ると、なんだかとっても

可愛くなったような気がしてすごく嬉しかったのを思い出いします。

 

ヘアアレンジが上手になると

今度は洋服に興味が湧いてきました。

そのうちにメイクも大好きになりました。

 

特にメイクは熱中して大好きで、

将来は美容系の学校に進んで、メイクのお仕事に就きたい!

そう思うようになりました。

 

 

けれど、母はそんな夢は認めてくれませんでした。

「これからの世の中、女性もしっかりと稼ぎを得られる仕事に就くべきだ」

「手に職を」

と繰り返し言います。

また、母自身はオシャレということに無関心で

私がメイクしたりオシャレしたりすることについて理解できないようでした。

真面目に育ててきたはずなのに

どうしてこんなにチャラチャラするのかと。。。

 

希望の学校に進学しようにも、すべての権限を持っている母。

母の望む進路に進むしかありませんでした。

 

結果、母の望む職業に就くことが出来ました。

10年以上この仕事を続けましたが、一度も

「この仕事が好きだな」「この仕事にやりがいを感じる」

という気持ちになったことはありませんでした。

 

なんとか解決したくていろいろ試す

この状況を何とかしたくて、いろいろ試しました。

面と向かって悩んでいるということを話したこともありますし、

本などを読んで実践したりしたこともあります。

神社に行って「どうか関係が良くなりますように」と

真面目に何度もお願いしていた時期もあります。

 

 

また、私は母との関係だけではなく

母にいろいろと私のことを吹き込まれている妹との関係も

よくありませんでした。

実際母が幼い妹に

「お姉ちゃんなんて呼んでやる価値なんてない。

クソ○○で十分」

と言っているのを聞いたことがあります。

今でもしっかり思い出せるし、悲しすぎる・・・

 

不真面目な姉と従順な妹という構図が完全に出来上がっている

我が家。

母の言いつけを守る妹は

母にとっては可愛くて仕方ないのかも知れませんし、

自分の産んだ子どもとはいえ

人間同士なので気が合う合わないもあるのだと

思います。

それにしても・・・

私に何か恨みでも??という気持ちにもなります。

勿論、腰巾着の

妹も私の事を姉として慕ってくれる様子はありません。

 

でも私は自分が子供を産み、母親という立場になってから、

この母のいら立ちの原因は全く別のところにあるのだ

ということを知ることになったのです。